いま、おもちゃを買わないで子育てする家庭が増えています。
それを聞いて、ちょっとビックリ。
なぜなら、おもちゃは子供にとって必ず必要な物だと思っていたからです。
- おもちゃって、子供には必要ないの?
- おもちゃのない子育てって、どんな感じ?
- おもちゃがない家庭で育った子供はどうなるの?
いくつもの疑問がわいてきたので、色々と調べてみました。
子育てでのおもちゃの必要性を考える
冒頭でお伝えしましたが、おもちゃを買わないで子育てをする家庭が増えているというのです。
「ひとつも買わない」ということではないようなんですが、
子育てには必要最低限のおもちゃのみで、という考えのようです。
私は、子育てにおもちゃは必ず必要だと思っていましたし、
ある程度の数量は必要なんじゃないかと考えていました。
でも、真逆の考えが今では結構支持されているそうです。
「おもちゃは本当に子育てに必要ないの?」
おもちゃを買わない家庭が増えている
今、世界的に見ても「おもちゃは買わない」という信念を貫く人が多いようです。
それはなぜなのでしょう?
暮らしが豊かになり、おもちゃもかなりの種類がありますよね。
そのため、おもちゃをあれこれ買って、部屋がおもちゃでいっぱいになり、結局は余してしまう。
譲ったり捨てたりして、結局最後まで大切に使用しない。
そのような現象が起きてしまっているようです。
暮らしが豊かになった分、最終的には物を粗末にすることに繋がっているのでしょうか。
- 子供には、物の大切さやありがたみをわかってほしい
- 心豊かになってほしい
そう願う親御さんがたくさんいます。
だから、おもちゃを買わないと決めている家庭が増えているというわけです。
おもちゃをたくさん持っていることが、幸せとは限らないということに気づいている人が多いのです。
何でも手に入ると思ってしまわないために
子供は、新しいおもちゃをプレゼントすると、とても喜びます。
いつも同じおもちゃで遊んでいるより、
目新しいおもちゃが手に入ったらそれに夢中になるのは当たり前のことです。
ですが、喜ぶからと言って、次々に新しいものを渡すと、
おもちゃはどんどん増えていくし、子供は以前のおもちゃは飽きて遊ばなくなります。
飽きるから次のおもちゃ、また次のおもちゃ、と無限に与えていたら、キリがありません。
また、欲しがるものを次々に与えていたら、物のありがたみが分からない子供になってしまいます。
「欲しがれば貰える」「何でも手に入る」と思い、苦労知らずに。
一生懸命働いて、自分で稼いで、それでやっと好きな物を手にする、
これを一生わからないまま大人になってしまう可能性もあります。
感謝する気持ちも持てず、人間関係もうまくいかなくなります。
海外の哲学者は「子供を不幸にする一番確実な方法は何でも手に入れられるようにすること」
と説いています。
とても重みのある一言だと思いませんか?
欲しがるものをどんどん与える分だけ、ありがたみのわからない子になってしまうのです。
このような言葉もある通り、「子供に道徳を学ばせる」という意味で
おもちゃを買わない家庭が増えているようです。
おもちゃの役割は?
おもちゃを買わない家庭が増えている理由を見てきましたが、
とは言え、
- おもちゃって、本当に不要なモノなのでしょうか?
- 与えなくても良いものなのでしょうか?
- おもちゃの役割って、何なのでしょう?
子供とおもちゃの関係性
はじめに、子供とおもちゃとの関係性をみていきましょう。
子供は、おもちゃを「遊びたい」という気持ちで手に取ります。
自分一人で遊んだり、兄弟や親御さんにそのおもちゃを見せて一緒に遊んでもらったりと、
楽しみがいっぱい詰まっています。
また、どんなに小さい子でもお気に入りのおもちゃがあり、
そのお気に入りのおもちゃは月齢によって移り変わります。
出来ることが増えると、遊べるおもちゃのバリエーションも増えていくので、
おもちゃを通して様々な知識もついていきます。
おもちゃは子供と大人を繋ぐツール
子供はおもちゃで遊んでいるとき、傍にいる親御さんを呼ぶこと、ありますよね。
- 「お母さん、見て~」
- 「わぁ、すごいね、上手にできたね」
- 「こっちで一緒に遊ぼう」
- 「このおもちゃにする?こっちにする?」
など、会話することがあるかと思います。
おもちゃを通して、自然に子供とコミュニケーションが取れているのをお気づきでしょうか。
まさに、おもちゃは「子供と大人を繋ぐツール」なのです。
子供同士やたくさんの子供たちと大人など、人と人とのコミュニケーションを
スムーズに橋渡しをしてくれる大切な役目をあるような気がするのです。
子供の発達を促す存在
おもちゃの役割は、遊ぶ・コミュニケーションをとる、と、それだけではありません。
心身の発達にとても影響を与えます。
子供は、好きなおもちゃをよく手に取ります。
その好きな物が、その子供のこれから先の未来を決めることもあります。
例えば、「とてもミニカーが好きで、なかでも消防車がお気にいりの男の子」がいたとしたら、
その小さいころのミニカーの存在がきっかけとなり、消防車に強いあこがれを持ち、
将来消防士として働くという「夢」に繋がるケースだってあるでしょう。
おもちゃは「何が好きか」ということを明確にしてくれる存在でもあると言うことですね。
また、室内滑り台やトランポリン・フラフープなど体を動かすおもちゃは、
運動神経の発達に役立ちます。
小さいころからよく身体を動かして鍛えることは大切です。
おもちゃを与えないわけではない!おもちゃの買い方にメリハリが必要なだけ
おもちゃを買わない子育てをする人が増えているとはいえ、
おもちゃを一つも買わないというわけではありません。
おもちゃを与えないというわけではないのです。
どうやら、おもちゃの与え方にポイントがあるようです。
与えすぎに注意しながらおもちゃを買う
おもちゃを買いすぎると無意味になってしまうので、
与えすぎに注意しながら購入するのは良いことです。
例えば、
- ぬいぐるみは家に2個だけ置く
- 絵本や図鑑は増やしても良い
- ミニカーは1台購入したら1台はお友達に譲る
など、メリハリをつけながら在庫を調整します。
学ぶために必要な図鑑などは増えても良いと決めれば、
きちんと場所を確保して保存することができますから、
部屋中が散らかって仕方ない…ということも少ないのではないでしょうか?
ただ、最近ではおもちゃサブスクと言うモノもあるので、
利用されると良いでしょう。
サブスクなので、一定期間遊べば返却します。
これなら、部屋が散らかることもおもちゃに場所を占領されることもありません。
イベントを使って適正量をプレゼントする
おもちゃを買うきっかけとして使えるのが、「イベント」。
お誕生日やクリスマスなど、決まった時にだけこどもにおもちゃを渡すようにすると、
増えすぎ防止になります。
また、年数回プレゼント時期を決めておけば、子供たちにとっても楽しみな機会となります。
そして、成長するにつれ、この経験はとても役立ちます。
なぜなら「本当に欲しいと思うものを見極める力が養われる」から。
今度のプレゼントは○○を買ってもらおう!
と本当に欲しいもの1つだけを選べるようになり、
物の大切さがわかり、無駄遣いをしない子供に成長します。
適正量のおもちゃは、子供の成長にとって、大きな影響を与えます。
少ないおもちゃで工夫して遊べる子供に育てよう
おもちゃの数が少ないと、子供は様々な工夫をします。
- 「どうしたらもっと楽しく遊べるかな」
- 「これとこれを合わせて一緒に遊んでみよう」
など、考える力も知らず知らずに身についていきます。
その時身についた工夫の力は、大人になってからも仕事や人間関係などで躓いたときにとても役立ちます。
ひとつのおもちゃをきっかけに、想像力・愛着が育っていきます。
まとめ
でも色々と調べていくうちに「必要以上のおもちゃを買わない」「与えすぎにならないようにおもちゃを買う」ということがわかり納得しました。
我が家でも買いすぎないよう注意していますが、
最近はおもちゃのサブスクを利用しています。
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心豊かで思いやりのある大人に成長するためには、
物を大切にする気持ちや周囲の人へのありがたみがわかる
気持ちがなければいけません。
おもちゃを通して、これらを学ぶことができれば、とても素敵な大人へと成長することでしょう。
ライター
イギリス在住の「愛梨」が執筆しました。
